セルの設定には、相対参照と絶対地があります。
通常は、相対的な場所として式を立てますが、固定したいセルとか、列のみ固定したい、行のみ固定したい時に、絶対地として、式を立てておくと、コピペする時に便利です。それなので、絶対地について記載します。なお、マクロの相対地、絶対地ではありません。また、絶対地の地は、場所という意味で使ってますので、絶対値だろ、とのツッコミは無しでお願いします
絶対地セルの表示
絶対地は、セル番地に$をつける事で、設定されます。例えば、C10を絶対地にする時には、$C$10と、なります。B3:B8の範囲を示す時には、$B$3:$B$8となります。キーボードから$を入力しても良いですが、キーボード上部のF4(ファンクションキー4)を押す事で、セルの絶対地($A$1)、行のみ絶対指定(A$1)、列のみ絶対指定($A1)、もう一度押すと相対地の(A1)となり、さらに押すと、上記内容が、順番に出できます。
使い方
例えば、輸出品のリストがあって、円で表示された表があるとします。それをドルに直すのに、一行、為替という行を作って、その隣に円単価を計算しようと考えたとします。これで、ドル単価を表示することは、簡単にできますが、同じ為替を一行全部に入れなければならないことになります。こんな時に、一つのセルに為替を入れておいて、式で、為替の部分だけ絶対地指定をすることで、一行全部に入れる必要はなくなります。セルN4に入れる式は具体的には、=+K4/$N$2のようになります。N4には、ドル単価、N2には為替を入れる場所です。その式をコピーして最下部まで貼り付ける事で、すべての日本円単価が、ドル単価に計算されます。
例2
各品目の半年間の販売予定数量の表があるとします。この販売単価をかけて、それぞれの売上高を求めたいと思いました。相対地指定しか知らないと、行毎に同じ単価を全てに入れておいて、さらに、下でも、違うシートでも、表を作って計算式を立てる必要があります。
そんな時には、列のみ絶対地指定をしておけば、それぞれの単価をそれぞれの行に入れるだけで、左上のセルをコピーしたら、一括して貼り付けができるようになります。上のエクセルシートをダウンロードできるようにしておきましたので、M4セルを M4:R20の範囲にコピーしてみてください。M4のセルには、=+C4*$L4 という列だけ絶対地を指定した式が入ってます。
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