置換は文字列を置換するだけでなく式の中の番地等も置換できる機能があります。ここではその紹介です。Excelの置換機能で優れている事は文字列を空白ヌルに変換できる事です。
サンプルファイルを用意しました。エクセルファイルを添付しますので、開いてください。
置換方法のやり方
基本的な置換機能についてまずは説明します。エクセルにおいて、置換はホームタブのもっとも右に「検索と置換」の中にありました。実はわたしはそのことを今しりました。メニューから置換を選択したことがなかったためです。皆様に覚えてもらいたいことは、「Ctrl+f」(findのf)で検索機能が立ち上がるということです。これは、Windowsのほとんどのソフトで、共通の検索方法です。それなので、置換をしたいときには、「Ctrl+f」を押して検索を表示してからそのウインドウにある置換ボタンを押すのがお勧めです。エクセルでは、「Ctrl+h」でいきなり置換画面が立ち上がるようですが、それは、覚えなくてもの良いものとの理解です。
上記エクセルファイルを開くと、得意先名、分類、商品名のリストが出てきます。一つのセルを選択した状態で、「Ctrl+f」を押すと、検索のウインドウが立ち上がるので、置換ボタン(タブ)を押して、置換できる状況をつくります。ここでは、検索する文字列に「いちご」、置換後の文字列に「レモン」を入れて「すべて置換」ボタンを押すと、F12からF15の「いちご」が「レモン」に置換されます。ここですごいのが、「元に戻す」を押すと、元のいちごにもどるところです。元に戻すことができると、やってしまったー!と嘆くことがなくなり、間違っても大丈夫という安心感から、仕事がスムーズに捗ることができます。ここでは、元に戻しておきましょう。(いちごにしておく)
次にB列だけを選択した状態で、検索してみても、B列のなかに「いちご」がないために、エラーが出てきます。これは、選択しているセルが複数の場合には、その範囲の中で検索され、置換機能が働くということです。B列ではエラーとなりましたが、F列ではうまくいくはずです。
式の中の文字列を変更してみましょう。
式の中の文字列を変更してみましょう。今度は、O4のセルに、「=+D4&F4」と入力して、表の最下部までコピーしてください。すると、
こんな感じになったかと思います。O列には、式が入っている状態で値固定にはしないでください。
このO列を範囲選択して検索文字に「&F」(どちらも小文字)を「&I」に置換してみてください。
O列は、計算式が変更となり、「動物インドネシア」になるはずです。
*(アスタリスク)ワイルドカード と、1文字限定の?について
*アスタリスクは、なんでもOKという意味です。つまり、”1”でも”あ”でも”1あいう”でも”*”で代用できるスーパーなものです。それなので、取り扱いには注意といえば注意ですが、前に記載したように元に戻るボタンを使えば元に戻るので、取り合えず、考えずにやってみれば良いと思います。
?については、限定した一文字を表します。例えば郵便番号の部分で”〒???-????”では、該当するものがヒットしますが、”〒??-?????”では、ヒットしません。もちろん”〒*”とか”〒*-*”であればヒットします。
その違いを正しく認識して置換を使うとすごく便利になります。
知らなければとっても損
置換機能を使って、””ヌル(空白でもない、なにもない状態)にすることができるのです。
郵便番号を例にとって説明すると、例えば〒の文字をすべての住所から削除したいと思ったら、検索文字に”〒”、置換の部分に何もいれないで、すべて置換してしまえば、〒の文字だけ消えます。
県より前の文字をなくしてみましょう。
つまり市から後の文字列にしてしまう方法です。例題のために、県庁所在地リストを用意しました。
まず、ダウンロードして、エクセルを開いてください。県より以下の文字をなくしてみましょう。まず、E列をF列にコピーしてください。E列は、なにか不具合が起きた時のためにとっておきましょう。F列の〒???-????_(最後はスペースのつもり)の部分をまずなくしましょう。上記に記載したとおりで、まず、F列を選択してから検索文字を”〒???-???? ”として、置換文字を何も入れないですべて置換を押してください。E列まで消してしまった人は、元に戻るボタンでやり直してください。次にF列をG列にコピーしておいてください。また、F列を選択してから、検索文字を”県*”として、置換文字をなにも入れないでください。文書で書けば、「何処の県でも県以下の文字は削除しろ」という命令となります。
あれ、北海道や京都は残っているよー!
それはそうです。今の命令は県を削除するということなので、逆に北海道が消えてしまったら命令違反でエクセルさん、それはやりすぎとなってしまいます。
北海道と東京と”*府”を3回置換すれば、それらも消えます。しかし、4つであれば、手で消してもよいです。ここでは、手で消しましょう。F2を押して編集モードにするか、セル内の文字を修正して変更してください。
都道府県のみにする方法です。
都道府県のみにする方法を説明します。G列を選択してください。検索置換画面を出して(Ctrl+f)検索文字に”県*”、置換のところに”県”としてすべてを置換してください。これも、北海道や京都府は、うまくいかないので、今度は、検索文字と置換文字をそれぞれ”県*”を”県”、”府*”を”府”、”東京都*”を”東京都”、”北海道*”を”北海道”として、それぞれすべて置換をすると、都道府県のみになります。ちょっと面倒だと思う人は、別にマクロ編があるので、そちらを確認してみてください。
これはマクロのページです→ 住所の県以下を削除、県を削除するマクロ
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