エクセルでマクロを使うために、簡単にマクロについて説明します。
開発タブを表示しましょう
開発タブは、デフォルトの状態(会社からパソコンを与えられた状態)では、表示されていない場合がありますので、そのタブを表示しなくてはいけません。その方法は、上記に記載した、リボンのユーザー設定のところで開発タブを表示する設定にしてください。
マクロの種類を理解しましょう
マクロの記述は、①今、使っているファイルの中に入れる方法と、②エクセルを使っている間は、いつでも使えるパーソナルファイルに入れる方法の2種類があります。パーソナルファイルは、エクセルシートは出できません。
②の方がいつでも使えるので使いやすいと思うかもしれませんが、それはお勧めしません。まずは、①の今使っているエクセルに初めのうちは登録して、そのマクロを使いたい時に、そのファイルを呼び出す。という使い方をしてください。慣れてきてから、厳選して②のパーソナルファイルにコピペして使えるようにした方が良いです。
私が今登録しているのは、印鑑押し、と、セルの中にファイル名が入れてあれば、そのファイルを開くマクロと、値固定の3つのみです。
マクロの記述方法の種類
マクロには、絶対指定と、相対指定があります。デフォルトでは、絶対指定です。絶対指定では、A10を選択すれば、現在あるセルが、どこにあろうが、A10を指定します。相対指定は、今あるセルからどの位置の部分を選択するかを指定する方法です。この二つの方法があることを覚えておいてください。マクロの記録中でも切り替えることはできます。
マクロを作ってみましょう。
今、作業中のエクセルファイルがあれば、そのファイルは保存して閉じて、新たなファイルでテストしてみましょう。
開発タブが表示できていれば、マクロの記録ボタン
があるので、そのボタンを押します。そうすると、記録をどこにするか、ショートカットキーを何にするか、マクロの説明を入れるフォームが出できます。
ここでは、マクロ名を「黄色」、ショートカットキーには「y」を入れて、マクロの保存先を「作業中のブック」にして、説明は、「黄色」として「OK」ボタンを押します。
今後は、エクセルへの操作は、記録されていきます。ここでは、B2のセルを黄色にしてみます。黄色にするには、ホームタブに戻って黄色にするボタンを押してください。そうしたら、記録を終了してください。マクロの終了方法は、開発タブに戻り、マクロ記録終了ボタンを押してください。また、記録中は、エクセルの最下部に停止ボタン「■」が現れているので、そちらを押しても記録は止まります。
これで、マクロが一つ完成しました。実際に動かしてみましょう。Sheet2を開いて、Ctrl+yを押すと、黄色になったセルがあると思います。あれ?今あるセルを黄色にしたいのに、決まったB2のセルしか、黄色にならない。って思いませんか?マクロもこれでは使えないなあと思って辞めてしまわず、この後も読んでください。
マクロを修正してみましょう。
マクロの記録開始ボタンの左隣にある、ビジュアルベーシックVisual Basicボタンを開くと、何やらエクセルと違う画面が立ち上がります。
標準モジュールと書いてある部分の前の「⊞」を押して、Module1をダブルクリックすると、Module1(コード)というWindowが表示されます。
この画面には、Sub 黄色()とか書いてある部分が表示されていると思います。その下には、なにやら英語みたいのが書かれていますが、何も考えずに、「Range(“B2”).Select」の部分を削除してエクセルに戻って、もう一度、他のセルで、Ctrl+y を押してみてください。今度は、イメージどおりに今あるセルを黄色にすることができたはずです。
これは、マクロの記録は、B2のセルに、という情報もマクロは記録したため、その位置に対してのみ実行するマクロとなっていたためです。今回、マクロの内容を削除してもらった部分は、B2のセルに、という情報を手で削除してあげた。ということになります。他のエクセルファイルを開いて、Ctrl+yを押すと、他のファイルでも使えることを確認してみてください。
また、壁?
せっかく作ったので、ここでエクセルファイルを保存してみましょう。
エクセルファイルを保存しようとすると何やら、エラーメッセージみたいなものが出でくると思います。
これは、通常のエクセルファイル形式では、保存できませんよ。とのメッセージです。「はい」を押すとせっかく作ったマクロがなくなったエクセルを保存することになるので、ここでは、「いいえ」を選んで、元の画面に戻ってください。
今回のファイルはマクロを含んでいるので、マクロ入りエクセルファイル形式で保存しないと、マクロの部分が、消えてしまいます。ファイルの種類のところをマウスでクリックして、上から2番目のExcelマクロ有効ブック(*.xlsm)形式で保管してください。拡張子(ファイル名の後ろに付いている.の後の文字)が、xlsmでの保存となります。(通常は、xlsx)
すると、拡張子がxlsmとなり、保存できます。このファイルが開いている間は、黄色マクロは動きますが、開いていない時には、動きませんので、必要な時に黄色マクロのファイルを立ち上げて使ってみてください。
今回は、ほんとうに簡単な例です。
今回は、選択しているセルを黄色くしてみましたが、応用すれば、もうみなさんは、その範囲内の文字を赤くしたり、白抜きにしたり、自由にできると思います。各自で工夫して、自分にあったやりやすい方法を見つけてください。
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