ISO9001を取得して初めたことの一つに、検査機器の校正があります。会社に入る前から校正は、キャリブレーションであるし、簡単には0合わせというのことは、理解しておりました。ガスクロだったり、分光光度計は、測定の前にキャリブレーションは行うものであると思っておりました。ただ普通に工程にある秤とか、そんなに重要ではないものだと思っておりました。ところが、ISO9001は、国家標準だか、トレーサビリティだか、難しいことを言うので、自社内で初めるときには、校正は、費用がかかるという印象でした。
ISO9001を取得して
今となっては、重量で販売しているものの重量が足りなかったりすれば、大問題に発展しますし、詐欺と言われても致し方ないと理解しました。意識しなくて、気がつかなくても、世間は許さないでしょう。
そうなっては、会社の存続が揺るいでしまうので、検査機器の校正は、本当に重要な物だと思うようになりました。
検査機器の管理
校正した検査機器には、ラベルをつけて、管理番号を振り、いつ校正したのか、校正した検査機器の使用期限は、いつまでなのかを表示するだけでなく、管理表をつけて、検査機器の校正状況も管理するようにしました。
番号をつけて、一覧表にする事で管理しているのですね。
検査機器には、秤のように、単独で使用するものだけでなく、製造機に直結して、製造機の状態である圧力や温度を計測するものや、製品の異物をカメラで検出するもの、金属探知機、バーコードを読み取るスキャナー等、色々ありますが当社では、ほぼ一年に一回の校正を原則としております。ガスクロや分光光度計は、使用する都度校正するものもあります。
当社では、検査機器と検知機器とわけて、その管理レベルを変更しております。製造機に備えてあるセンサーは、検査機器ではなく、検知機器として、管理レベルを下げて運用しております。検知機器の確認は、校正ではなく、反応するかどうかの確認であり、その確認は、始業点検で良いとしているものが多い状況です。
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