707:層別

700:品質管理

層別がQC7つ道具に中に入っていない説もあるようですが、層別は本当に重要です。層別をしないと正しい判断ができないことだけでなく、誤った分析がされて、間違ったマネジメントがされてしまう可能性があります。情報を正しく分析して対応する必要があります。品質管理の面だけでなく、マーケティングの世界でもセグメンテーションということで、層別は重要です。

品質管理は、論理的なもの

品質管理は、KKD(経験と勘と度胸)ではうまくいきません。現実を科学的に正しく分析してそれぞれに処置を対応しなければ、無駄な時間と費用をかけることになります。現場、現実、現物、さらには、原理、原則を正しく理解して論理的な回答に結びつける必要があります。

実際の品質管理業務では、複数の要因が重なりその合計として結果が出てきます。

ただ、不具合数量を合計数で毎日プロットして、その平均を出して、その数を減少しろと掛け声をかけるだけでは、不具合数量は減少しません。たとえば、サイズの不具合、重量の不具合の原因別に分けること。これが層別です。

他に、製品本体の不具合やパッケージングの不具合に分けることも層別です。

不具合の原因をそれぞれに分けて、それぞれを分析対応することで、不具合を減少させることに繋がります。

層別の方法

層別の方法は、原因別にデータを取得するということです。取得したデータは、パレート図、ヒストグラム、管理図、散布図等を使って、さらに分析して不具合の減少に努めなければなりません。

例えば、工場が異なる製品の場合、工場毎の不具合数。工程が異なる場合には、工程ごとの不具合数。製造機が異なる場合には、製造機毎の不具合数。原材料毎の不具合数。作業チーム毎の不具合数と、分け方は幾通りにも考えられます。枠にはまった区分け層別だけでなく、本当の原因に迫る層別の方法を見つけ出すことが重要です。

特性要因図のところで説明した5ME(マン、マシン、マテリアル、メソッド、メジャー、エンバイロメント)や、5W1H(Why、When,What,Who,Where,How)を駆使しして、どのように層別をすれば、科学的アプローチができるかを検討してください。

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