999A04:生産計画の基本的な考え方

999:パソコン以外について

生産管理がない会社が今あるとは思えませんが、当社にはその考え方がなかったので、はじめの一歩を作りました。その内容をご紹介します。もっと専門的なことをこのページに求めないでください。まず、これから工場を立ち上げて生産管理をスタートしたい企業へのお話になります。

生産計画の基本的な考え方


まず販売数量の傾向から1日に販売されるであろう数字を計算します。これを1日販売予定数量と呼びましょう。
理屈は今ある在庫から1日販売予定数量を削減したのが明日あるであろう数字となります。
また在庫数量1日販売予定数量で割ったものが今ある在庫日数となります。
Excelでは日付を横軸にして縦軸に品目を入れて現在の在庫数量から1日販売予定数量を1日ずつマイナスしたシートを作り下のシートで製造計画を入れていき、マイナス在庫にならないように計画を立てていきます。

上記のような形になりました。15日までは生産計画を入れておきましたが、16日以降は、生産計画を入れないでおきました。4行目~8行目の製品在庫がマイナスになっているのがわかると思います。製造していないので、欠品予測が立ちます。12行目~16行目の15日以後に適当に数字を入れて4行目~8行目のマイナスを消していくという作業になります。18行目~24行目までは、一日に無限に製造できるわけではないので、それぞれの製品のバルク数量に変換した数字が入っており、25行目にその合計を記載することで、一日の生産数量を超えない計画を立てられるようにしてあります。

これは、ベースとなる考え方ですので、実際には、人員手配の問題、工程は一つではなく複数あること。工程には、それぞれ必要な資材があり、その資材手配が、製造予定日までに準備しておく必要があること等、他の要因が複雑に絡んでいるものを紐解いて、生産計画を作成しなければ、当日になって実際の生産ができない状況に陥ってしまいます。

Excelについて説明します

E列の5行目の日付のところには、1日のみ日付を入れてください。Ctrl+;(れの場所)で日付が入りますので、日付だけ1日に直してください。右のセルには、1日に「+1」の式を立てます。つまり「=+E3+1」となります。その式を右に月末までコピーしていけば、日付が完成します。上の列に曜日があると思いますが、生産計画を立てる上で曜日はとても重要な要素なので、必ず曜日は設定しましょう。曜日は、日付のセルをそのまま「+」で同じ数字が表示できるようにして、月末までコピーしたのちに、表示形式を曜日にします。「セルの表示形式」で「ユーザー定義」を選択して、入力欄に「AAA」とするだけで曜日になります。

記載し忘れましたが、年月を消して日付だけにするには、同様にユーザー定義を「DD」とします。

式の説明

4行目から8行目の式については、E4のセルに「=+D4-$C4+E12」という式を立てて、4行目から8行目までの、E列からAH列までコピーをしてください。式の意味は、+右側のセルから、1日販売予定数量を引いて、下の製造予定数量を足しなさい。という内容です。「$C4」というのは1日販売予定数量は、C列に入っているので、C列を絶対指定して、行を絶対指定していないという意味です。それなので、コピーしても他のセルもおかしな数字にはならないのです。また、上の表と、中段の表の構成を同じにしておくことで、式が簡単になります。

下段の表には、中段の販売単位個数をバルクの数量に変換させるために、中段の相対的に同じ位置になるセル*C列としております。具体的には、E20のセルには「=+E12*$C20」という式が入っております。この式を下段のセル全体にコピーするのですが、コピーすると桁数が大きくなってしまいます。

そこで、表示形式を変更します。表示形式の変更方法は、表示形式→その他の表示形式と進み、入力できるフィールドがあるので、そこに、「,##0, ;”▲”#,##0, ;”-“」と入れました。これは、千単位に表示して、赤字の場合には頭に▲をつけて、0の場合には – を表示しなさいという命令文です。覚えられないので、この部分を「せんえんひょうじ」とかの単語登録をしておくと、便利です。ちなみに百万単位は、「#,##0,, ;”▲”#,##0,, ;”- “」です。良く見ると、0の後の,の数が違うだけですね。ということは、十億単位の場合には、「,##0,,, ;”▲”#,##0,,, ;”-“」となるのか?→なりました。

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