999:D80死亡の連絡があってから、喪主が行うこと:備忘録

Dその他

疎遠になっていた親戚が亡くなったと連絡が入ってから、葬儀を行いました。なかなか無い経験なので、その記録を公開し、同じ状況の人へのお助けになれば幸いです。

状況説明

私の妻は、10年少し前に既に他界しており、今回は妻の兄が死亡しました。妻の両親もすでに他界しており、身寄りは私とその息子3人しか故人にはおりませんでした。

故人の近くにいる親戚の方から夜間に電話があり、故人が死亡しているとの連絡を電話で受けました。新聞は、3日前から新聞受けに入ったままであるので、死亡したのは連絡をもらう3日以上前と考えられます。

警察も故人の家におり、事件性があるかどうかを、警察署に遺体を持って行って調べるとのことでした。親戚の人には、私の携帯電話番号をお知らせして、警察にも電話番号をお知らせしてもらうようにお願いいたしました。

私は会社勤めなので、会社に親戚が亡くなったことと、会社をお休みしたい内容をSNSとLINEで連絡をおこないました。

会社への連絡

亡くなった妻の兄が、本日亡くなっていることがわかりました。いろいろ事務作業があるようなので、会社をお休みさせていただきます。よろしくお願いいたします。

翌日、警察から事件性はないということなので、平日に死体を見ていただいたドクターのところへ行って、「死体検案書」を頂いて警察に故人を引き取りに来るよう連絡が入りました。

妻の親戚の方に電話番号が分かる方だけですが、故人が死亡したこと、葬儀は、最低限で行い、香典や生花は不要であり、葬儀の連絡もしない旨を電話で連絡しました。

見出し

おはようございます。親戚の○○と申します。たいへんご無沙汰で申し訳ありません。昨日妻の兄(○○)がなくなりましたのでそのご報告です。コロナ禍ということもあって葬儀については最低限で行おうと考えております。これから葬儀会社にも連絡いたしますが、香典や生花のお心遣いは、不要にされていただきたいと考えております。
また、この連絡を持って葬儀の日程等もご連絡致しませんので、よろしくお願いします。

葬儀会社は、最も安価で上げたいので、小さなお葬式(0120-597-063)に連絡して最小限のお葬式にしたい旨を電話で連絡しました。見積もりは119,000円とのことでした。

葬儀屋さんにも、警察署への故人の引取日時を連絡しました。

葬儀屋からは、以下の内容の連絡が入りました。

葬儀屋からのSNS連絡

お世話になります。
先程お電話を致しました、小さなお葬式の○○で御座います。
火葬のお手続きに際しまして、下記の詳細を教えて頂ければと存じます。
故人様のご情報
・故人様のお名前の漢字
・生年月日
・住所並びに世帯主
・本籍並びに筆頭者
・連れ合いの方の有無
 ※有の場合には連れ合いの方のご年齢をお願いします。
  無の場合には離別、死別の何れかをお願い致します。

申請者のご情報
・申請者のお名前 
・申請者の生年月日 
・故人様との間柄
・申請者の連絡先 
・申請者の住所
・申請者の本籍並びに筆頭者

上記に回答いたしましたが、疎遠であったので、故人の氏名の漢字に自信がなく、ひらがなでの報告とし、後ほどわかり次第連絡する旨を伝えました。このSNSでのやり取りが発注書と同じ意味だと思います。

警察に行く

死体解剖が終わったという連絡を受けて、警察に死体を引き取りに行くことにしました。ただ、死体を自分の車に乗せて動かすことはできないので、事前に上記葬儀屋さんに警察に取りに行く時間を打合せして、葬儀屋さんに死体を運んでもらう手配をしました。今回は、死体を運んでもらうだけでなく、翌日の火葬までの間、保管してもらい、火葬場に持ってきてもらうことといたしました。

警察に行ってみると、警察署に、死体をおいてもらっている場所では、祭壇があり拝むことができるようになっておりました。日本は素晴らしいと思ったところでした。

葬儀屋さんと初めて会うので、名刺交換をさせていただきました。ネットで葬儀を依頼しましたが、地域の葬儀屋のネットワークに連動しており、地元の葬儀屋さんが対応してくれる仕組みであることがわかりました。

警察署からは、死亡の原因調査の結果を刑事課の人から説明をされ、死亡届書に死亡診断書(死体検案書)の部分に医師が記載された内容が記載されたものを頂きました。警察署では、本書のコピーを3部ほどしていただきました。今回は、病院でなくなったものではないので、死亡診断書(死体検案書)と死体検案書となっておりました。病院でなくなった場合には死亡診断書になるものと思われます。実は、ここで初めて正確な死亡した本人の名前の漢字と、生年月日を知ることになりました。

警察でコピーしていただいた死体検案書を葬儀会社に渡し、翌日の火葬の件を打合せして葬儀屋に死体を持って行ってもらいました。この時点で葬儀屋さんは火葬場への予約を済ませていただいており、火葬の時間等を詳しく教えていただきました。

死体検案書を作成してくれた医師のクリニックへの支払い

死亡が判明した日が、休みであったので、医師は休日に警察に出向いて死体検案書の作成をしていただいて、医師とは本当にたいへんな業務だと思いました。ただ、死体検案書は公費で作成してくれるのではなく、お金を払って受け取ることだと初めて知りました。わたしはいつも現金は持っておりませんが、たまたま持ち合わせていたお金を払うことができました。死体検案書費用は、40,000円(税込み総額)でした。

死亡届を提出し、火葬許可申請書を頂く

死亡届は7日以内に届出をすることとなっておりますので、警察から市役所へ向かい、市役所に届出を行いました。市役所では、死亡届と引き換えに火葬許可申請書を頂きました。その火葬許可申請書が無いと、翌日の火葬ができなかったので、即日市役所に死亡届けを提出を行ったのは正解でした。

ここで初めて分かったのが、死亡した本人は、住民票は住んでいる市(届出を行った市役所)でしたが、本籍が異なる市であったために戸籍謄本が取れませんでした。

窓口に問い合わせしたところ、除籍謄本は取得するのに2週間以上かかりますが、住民票除票は取得できるとのことでしたので、

住民票除票を3部取得(900円)しておきました。

また、自分たちの戸籍謄本を5部(2,250円)取得しておきました。

火葬当日

事前に火葬当日のやることリストを作成しておき、息子たちを手分けして作業を進めることとしました。前日の夜に市役所等に必要かと思い、死亡した本人と私たちの家族との関係を説明できるものとして相続関係説明図をエクセルで作成して印刷して持っていきました。

やることは、遺言書を探すこと、死亡した本人の除籍戸籍謄本は取得できませんが、相続人を確定するために現在の本人の戸籍謄本を取得すること、市役所にて固定資産評価証明書年金事務所対応、法務局で不動産の全部事項証明書を取得すること、銀行等に行って残高確認すること。

火葬時間は15時でしたので、それぞれを行い、火葬が終了したら、本人の家に行って、遺言書を含む重要書類の捜索作業を行うことといたしました。

火葬場では、受付に火葬許可申請書を提出して、葬儀屋さんから一人の担当者と一緒に死体が届くのを待っており、待っている間に葬儀屋さんへの支払い(130,800円)を行いました。見積金額に消費税10%が加算されておりました。

火葬室に死亡者を投入してすぐに念仏を唱えるようですが、今回、私たちはお坊さんを呼んでいなかったので、手を合わせるだけで念仏は省略いたしまいた。

火葬については、90分くらいかかるということなので、市役所や本人の家等に手分けして作業に戻り、火葬場に戻ってくる予定でしたが、70分くらいで火葬が終わり、私しか火葬場にいませんでしたので、とても焦りました。家族しか葬儀に呼んでいないということで、骨を拾うのは私の家族のみで行い、骨壺に入れてもらいました。

骨壺といっしょに死体火葬許可証と聖苑利用許可証を受け取り、お墓に入れるまで骨壺といっしょに保管しておくように言われました。

喪主

今回、相続権がある私の長男に喪主になってもらいましたが、家族葬の場合には特に喪主の業務があるわけではないので、長男にする必要はなかったと思いました。

相続検討

一般的には相続することが当たり前のように思えますが、相続をどのようにするかの前に、相続をするかどうかを判断する必要があります。

相続するかどうかを判断するのは、まず、遺言書があるのかどうか? 今回は遺言書はありませんでした。

次に借金があるかどうか?借金と不動産含む現預金を天秤にかけて、借金が多い場合には、相続破棄するという選択肢もあるからです。

借金の判明

通常は、預金がある預金通帳を紐解いて、その金融機関に残高証明を取得することで判明すると思います。しかし、法務局で取得した不動産登記事項証明書(1,200円)の内容を確認すると、権利者その他の事項欄に、根抵当権がついていることがわかりました。そこで借金がある可能性があると思い、すぐに電話して確認してみると、借金があることが判明しました。

ここの借入金は 2,220,465円あることがわかりました。金融機関は本当は教えられないという話でしたが、私たちは相続するかどうかをまずは決めなければいけないのに、借入金の金額を教えてもらわなければ判断がつかないので、なんですぐに教えてくれないかを不満に思いました。

その後、数日後に後片付けに行ったときに、郵便受けに借入金の支払い請求書が届いており、別の金融機関にも 115,000円の借入金があることが判明しました。こちらはカード会社であったので、すぐにカードを止めてもらうよう依頼しましたが、カードでの借り入れではないとのことでした。

不動産評価額

不動産評価額は、市役所の資産税課で固定資産課税代表記載事項証明書(評価証明書)を取得して、土地と家屋の評価額を確認することができました。具体的には

土地が 7,220,000円

家屋が  780,000円

家屋が  70,000円

とありました。合計、約800万円となりますが、素人的に見ても家屋は築50年も経っており、この建屋に別の人が住むとは考えにくいことがすぐわかります。

そこで、土地代700万円から2~300万円ほどの家屋を壊して処分する費用を差し引いて、4~500万円残ると簡単に見立てました。

預金の確認

家を発掘して預金通帳がある金融機関に出向いて、本人が死亡したことを伝えると共に、概算の預金金額があるかどうかを聞きに行きました。この預金については借入金と同じように普通は教えることができないという姿勢でしたので、不満を感じました。この本人が死亡したことを伝えることで、金融機関の預金は、入出庫ができなくなることがわかりました。特になにも提出していないのに、自然に預金が固定されるのです。今、考えれば銀行になにも言わず、預金通帳のATMで通帳記載すれば、面倒でなかったと思いました。

相続の決定

上記、借入金▲230万円と不動産評価額4~500万円と現預金(今回は0円)を比べて、マイナスにはならないので、相続することを決定しました。

町内会

葬儀が終わって、隣の人にご挨拶に行ったときに、教えてもらったことがあります。それは、組長への連絡と班長への連絡が必要とのことでした。その地域では、班(隣組のもっと小さい集まり)の人たちで葬儀は協力して行うこととなっており、すでに葬儀が終了したということは、大変失礼にあたるものだと分かりました。葬儀の経験が多い人は、なかなか多くないので、教えてもらわないと分からないことがあることを知りました。

納骨

火葬後は、本人の家の仏壇に遺骨は保管しており、納骨の準備に取り掛かりました。

まずは、実際に骨を埋葬していただく石屋さんを探し、前回の葬儀の時にだいたいの場所を覚えていたので、前回お願いした石屋さんと同じ石屋さんにお願いすることができました。

石屋さんと、お墓の場所を確認して、日程を決めようとしたのですが、日程はお寺の方が忙しいので、お寺と調整してから日時を石屋さんに連絡するということで良いということでした。

この時点で埋葬費用の見積もりをお願いし、通常の石造りのお墓であれば、15,000円ということですが、今回は、土にマンホールを掘って入れるタイプのお墓ということで25,000円(消費税込)ということで、お願いしました。

石屋さんのすぐ後にお寺に日時を決めに向かい、日時を決めてすぐに石屋さんに日時を連絡しました。

今回、失敗であった反省点

もう誰も住まないとわかった時点で、基本料金が必要な、電気、ガス、水道は、その月で止めてもらったのですが、その後の家の片付けがけっこう大変で、エアコンとかは、電気が通ってないと撤去できなかったり、水道は、掃除を行って手も洗えない状況であったので、本当に失敗でした。片付けが全部終わるまでは、継続しておけば良かったと思いました。

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