会社によって、いろいろな会社の戦略があると思いますが、製造販売する会社の成長戦略について、記載したいと思います。
企業の責任
企業は、従業員を養っていることを含めて、得意先や仕入先、関係取引先すべて対して大きな社会的責任を持っているので、倒産してはいけません。企業の倒産は、悪であると思います。
倒産しないための施策
倒産しないためには、継続的な投資が必要で、会社を回すだけの資金が必要です。その財源は、利益から捻出して事業を継続していかないといけません。
利益の元は、売上
利益を安定的に稼ぐためには、売上規模を大きくすることで、固定費を薄められ、また、売上規模が大きくなればシェアが大きくなり、少しの環境変化によってもシェアを一度に失わない企業にすることができます。
成長戦略
上記のような戦略は、まさに成長戦略です。製造販売のビジネスモデルの場合、社長が売上拡大を言葉に出すのは、成長戦略を目指していると思います。
高度成長期であれば、消費者の所得が増え生活様式も消費中心の生活に変化するなかで、各社の売上は増加する企業が多かったと思われます。
しかし、日本の人口が減少していく時代となり、同じものを製造販売していくだけでは、企業が成長戦略をとることは、市場の流れと逆行してしまうのでとても危険です。
アンゾフの成長マトリックス
参考として、アンゾフの成長マトリックスを紹介します。
売上を上げるために
売上を拡大できる要素に分解して考えてみましょう。
①現在の製品原価を減少させて、他社より安く製造して、マーケットは減少してもシェアをそれ以上に伸ばす。
②現在の製品をよりよく改良して、マーケットは減少してもシェアをそれ以上に伸ばす。
③新製品を投入して、新らしいマーケットに挑戦してみる。
④他社をM&Aして、売上規模を上げる。
⑤日本以外の市場をもとめて、海外展開を行う。
①②については、原価を安くして販売価格を安くしなければ、安売りでシェアが伸ばせて売上が上がっても、潤沢な利益を獲得するのは、難しいと考えられます。
③については、新しいマーケットに飛び込むには、それ相応の経費やノウハウが必要で、簡単にこの方法で売上を上げるのは、難しいと考えられます。
④については、M&Aを行って自社にメリットがある会社があれば良いですが、なかなか該当する企業を探すのが大変です。それぞれの企業文化が異なる会社が一緒になるのは、その規模間が大きく違えば解決できるかもしれませんが、両社で大きなエネルギーが必要であると思います。しかし、うまくいけば、売上規模を引き上げる可能性はもっとも高いと思います。
⑤については、発展途上国からすると価格が高価で余分な機能がついている日本品を受け入れられてもらえるかどうか?また、海外展開のノウハウがなければ、大きな失敗をしてしまいます。仮にうまく販売できたとしても、海外の方が競争相手が増加するため、永続的に売り上げを確保するための施策を同時に検討していかなければならないと思います。